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変るもの、変らぬもの-その一
春夏秋冬 平成3年
 昨年の八月三十日本部入りをしてから早いものでやがて一年になります。まったく夢のような、この一年の月日でした。
 四か月余りがあっという間に過ぎ、年もあらたまった一月の十日には、思いがけなくも教主様のご帰幽に出会いました。
 越えて三月二十七日には、新しい教主がご就任になりました。教団の代が変ったのです。教団の代替りという一大事を、眼の前で見せていただけたことは、得がたい体験であり、生涯の思い出です。
 代が変ったということは、すべてが変ったということです。誰が変えようとしたのでもないのに、変っていったのです。
 それならもうなにもかもが変ってしまったのかというと、そんなことはないのです。
少しも変っていないものもあるのです。いや、正確に申しますと、変ったものと変らないものが別々にあるというよりは、変ったもののなかに、変らないものがあり、変らないことのなかに変ったことがまじっているのです。けっしてばらばら別々ではないので、このことに気づくことが大切だと思うのです。
 世間には、昔はよかったと言って、世の中が変ったことを嘆いている人もあるかと思うと、一方では、こんな世の中変ればよいのに少しも変らないと言って、ぼやいている人もたくさんあります。
 前者は、変るものを変らないものと決めこんでしがみついているのであり、後者は、変らないものを変えようとして無駄に焦っているのです。どちらも、変化ということを正しく受けとめているとは言えません。
 変化ということを正しく受けとめ、それに適応していくということは、なかなかむつかしいことです。
 変っていくなかに変らないものを見つめ、変らないように見える現実のなかに、変りつつある動きを見つめ、焦りもせず、かといって油断もせず、おちついた心で生きていきたいものです。
 昨年の八月末から、教会も私をはじめ家族の生活も、一変といっていいほど大きく変りました。これから、また一年、どのような変化に出会うことでしょうか。
 たとえどんな大きな変化が起きてきても、それを正しく受けとめ、すべてがよいことになっていくおかげを頂きたいものです。またこのお道は、そのおかげが頂ける道だと思うのです。
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