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リオ五輪、団体金を獲得した体操競技をはじめ、日本は過去最多のメダル獲得で素晴らしかったですね。四年後の東京が楽しみです。さて、体操というとどうしても派手な力技のほうに目を奪われますが、つり輪などでの所謂「静止技」も大変な技だと驚嘆します。舞踊や演劇についても同様のことが言えると思いますが、微動だにしない静止もまた非常に肉体制御を要する「運動」であって、運動を停止しているのでも休んでいるのでもないのです。 ところで、お結界で過ごすことの多い私は、日頃の運動不足を座ってばかりの生活の所為にしがちでしたが、座っているからといって休んでいるのではありません(そう見えたら不徳の致すところですが…)。ただ、長時間、無理なく座り続けようとするなら、絶えず体に意識をめぐらせ、よい姿勢を保たねばなりません。それはどこまでも運動なのです。つまり座っているから運動不足になるのではなく、ちゃんと座れていないから運動不足になってしまうのだと、自分を叱咤しているところです。 体の運動不足のことだけではありません。心に生じる不足も同じです。フラフラする心をじっと堪える「信心辛抱」が大切です。
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