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2016年3月号(No.771)
TASUKI
副教会長

 前日の雨が嘘のように晴れ上がり迎えた今年の「美し国三重市町対抗駅伝」は、伊勢志摩サミット開催記念と華やかな冠をいただいての大会でした。
 区間ごとに熱いレースが展開される中、公道レースである駅伝には、所定の時間を超えてしまうと繰上げスタートという非情なルールがあります。失格ではなく最後に全チームがゴール後、繰り上げた時間も計算してタイムも順位もつくのですが、本来の色のタスキを渡せなかった走者、受け取れなかった走者、チームには悔いが残るところでしょう。
 教会のあちこちにある日めくりの一つに、「念という字は今の心と書く。明日にしようと無為に過ごせば無念、昨日しておけばよかったでは残念になる」そんな意味のことが書いてあったのを思い出しました。いまを生かされて生きる私たちは、いのちを受け継ぎ次代へ繋ぐランナーのようなもの。毎日忙しく必死に走っているつもりですが、それ以上に時は早く過ぎ去っていくものかもしれません。信心を子孫に伝えるというのはまさに「日々がさら」、人生一度っきりの真剣勝負であり、そのことができる時間は限られているのだと、画面に映し出されるリレーが語りかけているようでした。
 幸いなるかな、信心の世界は時空さえ超えて行くのです。姿形は見えなくても、ご霊神様が共に走って下さっていると感じることがあります。伴走どころかうかうかする間に追い越されることだってあるかもしれません。親の信心が子よりも孫にしっかりと受け継がれていたり、息子に信心がないのにお嫁さんのほうが熱心にお参りするようになったり、それらもきっと御霊さまの願いと神様のお働きのたまものだと思うのです。
 信心の襷を忘れはしまいか転びはしまいかと神様に心配をかけぬよう、霊神様に安心していただけるように、来る二十日は春季霊神祭をお迎えしたいと念じているところです。
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