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岡田典明(在籍輔教)
命のバトンは信心から -85-

 昨日(二十二日)の信徒会新年会では、恒例の伊勢音頭のあと、フルートと弦楽器の演奏に合わせて、久しぶりに懐かしの曲を歌わせていただき、五十数年前の高校時代、秋のNHKコンクール県大会に出場のため、コーラス部の一員として、毎日練習に通った夏の日を思い出していました。
 音楽の持つ働きの素晴らしさを改めて感じさせていただいた、とても貴重な一時でしたが、更に驚いたことがありますので、予定していた原稿を急きょ変更させていただき、以下に記したいと思います。
 さて、それはどういうことかと申しますと、皆さんと共に楽しんだ合唱のあと、「テルミン」という楽器が演奏されました。(私の耳にはテルミと聞こえましたので、確認のため、帰宅後、パソコンで調べますと、私の聞き違いでした。)この名称は、ロシアの発明家、レフ・セルゲーエヴィチ・テルミンの名に因んでいるものですが、大変めづらしぃ楽器でありますので、名称を聞いてもピンとこなかったというのが正直な印象でした。しかし、名称はともかく大事なことは、この楽器の持つ特性と、その演奏です。
 この楽器には、右に垂直に立つアンテナと、左に水平方向のアンテナがあり、それぞれに働きの違いがあるのです。右は、音高を制御するもので、近づけると高音になり、遠ざけると低くなりやがて消音し、左のアンテナは、音量を制御するもので、近づけると音量が減少し、遠ざけると音量が増大するという、まことに複雑で、微妙な性格を持つ楽器でありますから、その演奏は高度な感性とテクニックを要するものとされています。
 この楽器のチュ―ニングの説明とその演奏を聞かせていただいて、驚きとっさに思い出されたのが、次のみ教えです。
 右手「人間が神と仲よくする信心である。神を恐(おそ)れるようにすると信心にならない。神に近寄るようにせよ。」
 左手「おかげはたらいの水である。向うへやろうとすればこちらに来る。こちらに取ろうとすれば、向うへ行く」
 皆さんはどう思われますか。私にはテルミンから神の声が発せられたように思われたのですが。
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