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扉絵集



岡田典明(在籍輔教)
命のバトンは信心から -71-

 戦争を語る場合忘れてはならないことがあります。それは、戦争を被害者の立場だけで考えてはならないということであります。どんな戦争にも加害者の立場がつきものです。害を加える者があって、被害が出るのですから。先の大戦でわが国の軍隊が、いかに自存自衛のためとはいえ、他国の国土に土足で踏み込んだという事実は覆りません。欧米の植民地支配からの解放を大義名分に掲げ、戦ったということも事実でありましょう。その結果、戦後多くの国が、独立を果たしたことも事実です。今日当時の公文書、とりわけ外交の秘密文書が公開され、これらの事実が、確かなものとして受け取られる状況になりました。
 あの連合国最高司令官であったマッカーサーでさえ、任を解かれた直後、アメリカの議会で、日本の戦争目的は、経済制裁を逃れるための自衛戦争であったという趣旨の演説をしたことは、今や多くの人の知るところとなりました。
 マッカーサーといえばもう一つ重大な情報をお伝えしなければならない。どういうことかと言いますと、彼は日本をキリスト教化できると考えていたという確かな情報が今日明らかになっています。その中には、「天皇がほどなく、キリスト教に改宗する可能性が高い」という
驚くべき内容(昭和二十一年七月、訪日中のジェームス・フォレスタル海軍長官にむけて)がそれを示していますし、さらにアメリカ議会へ、自分が日本国民の宗教改革を進めていることを報告しています。
 キリスト教徒であったマッカーサーにとって、日本の神道は、原始的で野蛮な宗教と映ったようです。彼にとって日本国民を、キリスト教徒に改宗させることは、野蛮から文明に導くことであり、それは神のみ御心にそうものであり、使命であると考えていたようです。
 アジアの国々の独立を象徴する事実を最後に紹介しましょう。インドネシアの独立記念塔の碑文の年号です。そこには05817とあります。817というのは8月17日のことです。終戦の2日後のことですね。05は何と皇紀2605年のことです。日本に対するインドネシアの指導者の感謝のまことといわれています。
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