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世古口禮子
信心体験談 - 母の背中に信心を見て(後)

 「金光様、この激痛を通して私に原発性腹膜癌と向かい合わせて下さい。痛みが授かることでこの病気を乗り越える精神力を授けて下さい」と何度も繰り返しお願い申し上げました。「この痛みは金光様からの授かり物で、何事もなく通り過ぎるだけでは病気と向かい合う事も出来ませんでした。有り難うございました」と申し上げました。
 偶然でしょうか、神様のお使いでしょうか。そのとき姉が来てくれました。早速にその話をしますと「すぐに教会の先生にお届けさせて頂きます。よく頑張ったね」と声をかけてくれたので気持ちも落ち着くことが出来ました。その後病院での血液検査で随分数値が下がっていました。医師も驚いて「良い結果が出ていますよ。頑張りましょうね」と励まして下さいました。
 残り四回の治療も無事に終わり、暑い夏を迎え体調を整えながら療養し昔を振り返っていると、四十年前に伊勢教会の皆様と母、姉達と共に団体列車で初めて岡山のご本部参拝をさせて頂いたことや、昭和五十八年十月の教祖百年大祭に病気療養中の母や姉達と共にご本部参拝のおかげを頂いたことを思い出しました。
 参拝している母の背中に信心を見て、その姿を今も忘れることなく私の脳裏に残っています。
 平成二十六年十月、教祖様ご生誕二百年のご本部参拝に姉達と共に療養中の私もお参りさせて頂きましたことを嬉しく思いました。今年のお正月はおせち料理も美味しく頂き身に余るおかげを授けて頂きました。
 終戦記念日の昭和二十年八月十五日正午に生まれ今年で七十歳を迎える私に区切りとして、希望を抱きながら日々精進し回復に向けてのおかげを蒙りたく切に願っています。
「信心は本心の玉を磨くもの」のみおしえを心に刻み信心させて頂きたいと思います。
金光大神様
謹んで感謝の気持ちで心よりお礼申し上げます。〈了〉
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