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輔教 岡田典明
命のバトンは信心から -95-

 昨年(平成29―2017)は、徳川幕府が大政奉還して百五十年という、日本の歴史上の一大画期を成す記念の年でした。しかしながら、今年は更にそれを上回る重要な年柄であることは、皆さんよくご承知のことでありましょう。そのことは、NHKの大河ドラマ、『西郷どん』で克明に描かれるでありましょう。そうです。明治維新と呼ばれる年から百五十年の年に当たります。明治維新の歴史的評価は、今もって定説がありませんが、その功罪は別にして、百五十年を経た今も、我が国の政治、経済、社会、学問、宗教等々、あらゆる分野において、今日においても様々にその影響下にあることは否定できない事実ではありませんか。今その具体的な例を挙げて述べることは本旨ではありませんので控えますが、ともかく我が国の近代史を考えるうえで、明治維新の意義というものは、今後も大きな課題であることは間違いありません。
 さて、金光教祖はこの明治維新前後の激動の時代を、備中国の大谷村で生涯を過ごされ、社会のあらゆるものの移り変わりをつぶさに体験されたわけです。このことは教祖様の生き方や、み教えにも大きな影響を与えたのではないかと思われます。
 教祖様のご生涯を改めて確認させていただきますと、なんと明治元年の九月、神様から『生神金光大神』のご神号が授けられています。私ども信奉者が日夜その御名を奉唱しております、このご神号は、今からちょうど百五十年前に定まったというわけですから、記念のお年柄と申してよいかと思います。
 さらに注意すべきことがあります。それは神号を変えることに続いて、同日にもう一つの重要なお知らせがありました。『天下太平、諸国成就祈念、総氏子身上安全』と書いた幟を染めて立て、日々祈念せよというものでした。
 世間ではよく『節年』ということが言われます。今年は、日本の国や国民にとっても意義のある節年ですが、私ども金光教の信奉者にとっても、教祖様のご事績を改めていただきなおす節年としたいものです。
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